【ベトナム】弱小銀4行の強制合併、年内完了指示=首相[金融]

ベトナム首相府はこのほど、生産・事業向けの融資拡大における困難解消やマクロ経済の安定化促進に向けた指示を公布し、経営基盤が脆弱(ぜいじゃく)な弱小銀行4行を大手銀に合併させる銀行再編計画を年内に完了させるよう要請した。サイゴンザイフォン電子版が19日伝えた。

ベトナム国家銀行(中央銀行)は、◇建設銀行(CB)◇ダイズオン銀行(オーシャンバンク)◇トアンカウ石油ガス銀行(GPバンク)◇ドンアーバンク(東亜銀行)——の弱小銀4行を強制的に大手銀に合併させる計画を進めており、いずれも2015年から特別管理下に置いている。

みずほ銀行も今月16日、同行が15%を出資する国営ベトコムバンクを通じて、弱小銀の再編を支援する方針を示していた。ベトコムバンクは建設銀行の譲渡を引き受けるとされる。

首相府の指示ではこのほか、国家銀に対して、企業や個人がより簡単に融資を利用できるよう支援するため、各信用機関に融資手続きの見直しを指示するよう要請した。信用機関に対する検査および監督も強化するよう求めた。

公安省に対しては、国家銀と連携して、銀行間の相互株保有、違法融資、不正操作など防止するための解決策を早急に講じるよう指示した。

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