G7、原油上限価格の監視強化へ ロシア制裁逃れ対処

 【ワシントン共同】先進7カ国(G7)などは20日、ウクライナに軍事侵攻したロシアへの制裁として設定したロシア産原油に対する上限価格に関し、取引状況の監視を強化すると発表した。上限価格を上回る「制裁逃れ」の取引も見られることから、制裁の実効性を高めるよう対処する。

 上限価格はG7などが昨年12月、ロシアによる対ウクライナの戦費調達を抑えるために導入したもので、1バレル=60ドルと設定。その後、ディーゼル燃料などの石油製品も対象に加えた。上限価格を上回る水準で取引された原油などの輸送については、保険の適用などを認めない仕組み。

© 一般社団法人共同通信社