吉田雪乃(寿広)初出場のW杯前半総括 スピードスケート女子

「全日本選手権で世界大会の出場権をつかむ」と意気込む吉田雪乃(寿広)=盛岡市・県営スケート場

 スピードスケート女子で盛岡工高出身の吉田雪乃(20)=寿広=が初出場したワールドカップ(W杯)前半戦を終えて帰国し、盛岡市内でインタビューに応じた。4カ国を転戦し、500メートルの全7レースに出場。自己ベスト37秒96で初戦4位に入った逸材は「安定して勝つには、8割の力で全力に近いタイムを出せないといけない」と世界のレベルを実感。充実した表情で手応えと課題を語った。

 W杯初陣は11月10日、北海道帯広市。表彰台までわずか0秒03差の4位に食い込んだ。翌日のレースでも9位に入るなど力強い滑りを続けた。

 中国、ノルウェー、ポーランドの大会でも上位40人に与えられるW杯ポイントを着実に獲得。総合219点は日本勢2番目となる9位だった。

 吉田はそれでも満足していない。「(第2戦の)中国までは良かったが、そこから調子が落ちた。全て1桁順位を取れず悔しいが、うまくいかない経験もこれからに生きる」と振り返った。

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