大相撲新十両・欧勝海関 母校背負い戦う 海洋高で化粧まわし贈呈式

母校の校章をあしらった化粧まわしの贈呈を受けた欧勝海関(海洋高で)

大相撲で新十両昇進を決めた欧勝海関(22、本名・深沢成矢、鳴戸、石川県津幡町出身)は20日、母校の県立海洋高(中田匠校長)に師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)らと共に訪れ、化粧まわし贈呈式と記者会見に臨んだ。同校の校章があしらわれた化粧まわしが贈られ、「海洋高校を背負うことになる。正々堂々勝負して勝っていけるように、頑張っていきたい」と決意を新たにした。

欧勝海関は津幡相撲教室の先輩、中村泰輝さん(現・大の里)の後を追って海洋高に進学し、3年時に全国高校十和田大会団体戦で2位に入るなど活躍。卒業後に鳴戸部屋に入門し、右足や左肩の大けがで5場所連続休場(全休、途中休場含む)の憂き目にも遭ったが、自己最高位の幕下西2枚目で迎えた11月場所で4勝3敗と勝ち越し、十両昇進を決めた。

化粧まわし贈呈式には全校生徒に教職員、地域の関係者ら総勢約250人が参集。欧勝海関は盛大な拍手で迎えられ、同校同窓会の一般社団法人能水会の伊藤清正会長から化粧まわしの目録贈呈を受けた。

在校生徒からは花束とエールが贈られ、生徒代表の子田匠真君(2年)は「(欧勝海関の活躍は)海洋高校の後輩として、とてもうれしく思います。今後のご活躍も応援しています」と激励の言葉を述べた。

欧勝海関は生徒たちに向け、「後悔しないように、1日を大切に生活してほしい」とメッセージを送った。

(記者会見の詳細は後日掲載予定)

◇米田市長を表敬訪問

欧勝海関は同日、化粧まわし贈呈式に先立ち市役所を訪れ、米田徹市長を表敬訪問した。大勢の市職員が拍手で出迎えるなど歓迎ムードに包まれ、米田市長は十両昇進をたたえるとともに「(糸魚川で)生活してくれていた生徒が、今度は大相撲で活躍してくれるのは、市民の皆さんもうれしいと思う」と喜んだ。

米田市長を表敬訪問し、直筆サインをしたためる欧勝海関(右、市役所で)

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