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珠玉のチョッパーが神戸に集結する、毎年恒例のインドアカスタムショー「ニューオーダーチョッパーショー」が2023年夏も開催。ビルダー同士で決めるベストオブチョッパー(ナンバーワン)に輝いたのが、このアーリーショベルだ。奥深き世界がそこにはある。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●外部リンク:LUCK MOTORCYCLES
2023 ニューオーダーチョッパーショーの“ベストオブチョッパー”
ニューオーダーチョッパーショーはコンテスト形式になっており、参加するビルダー同士が投票し、ベストが決まる。つまり、プロが認めたものが選出されるというわけだ。
そして2023年ナンバー1に輝いたのが、ラックモーターサイクルズの杉原雅之氏。レッドホットチリペッパーズのベーシスト・フリーからカスタムを依頼されたことでも知られる世界的ビルダーで、ベストオブチョッパーもこれで3回目。
今回は、ハイドラフレームのステムを1.5インチ伸ばし、シングルダウンチューブ化したフレームにアーリーショベルを積んだ。今回に限らず、製作時はオーナーとのコミュニケーションは欠かせない。乗り手の体格/好み/ファッションなども吟味し、細部が仕上がっていくからであり、完全なるオーダーメイドだ。すべてがオーナーに向けてクリエイトされていく。
『ウィズハーレー』取材班は、カスタムショーの直前、ラックモーターサイクルズのガレージにお邪魔し、一足先に撮影する機会を得て、実車を舐め回すように拝見した。極限にまでタイトで、一切の無駄がない。芸術的な美しさを漂わせていて、見惚れてしまうほど惹きつけられるオーラがあったのだった。
せり上がるようにして高い位置までネックが伸びてから、バックボーンがリヤタイヤの車軸に向かって真っ直ぐに下っていく。分かれた一方のダウンチューブは1 本しかなく、こちらも落下するかのように気持ちよく伸び、途中から二股に分岐するのだ。
ダウンチューブの流れを目で追っているだけでワクワクしてくるから不思議で、途中には小振りなタンクが載っていたり、寸分狂わずフレームに沿ってシートが這うように備わっている。そのど真ん中には、ストロークアップし80ci(1340cc)に拡大したアーリーショベルが置かれ、機能美に満ちあふれている。
動画レポートはコチラ
バイク専門メディアでも取り上げられることが少ないチョッパーだけのカスタムショー。『ウィズハーレー』が潜入レポしてきた動画レポートがあるので、ぜひその雰囲気を堪能してほしい!
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