ラムネ瓶が破裂…理科の授業中に事故、生徒10人が搬送 三郷・南中、炭酸水作る実験中 薬品量多かったか

実験中にガラス瓶が破裂、生徒10人搬送=埼玉県三郷市

 20日午前10時20分ごろ、埼玉県三郷市鷹野3丁目の市立南中学校で、2年生約30人が理科の実験を行っていた際、ガラス瓶が破裂した。学校が「理科の実験中、ガラス瓶が割れて生徒複数人が負傷した」と119番した。生徒10人が市内の病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないという。吉川署が当時の状況や詳しい事故原因を調べている。

 三郷市教育委員会によると事故が起きたのは理科の実験中。ラムネの瓶に水や重曹、クエン酸を入れて炭酸水を作っていた最中に一つの瓶が破裂した。重曹かクエン酸の量が多く、瓶の内の圧力が高まったことが原因とみられるという。当時、理科室には30代の男性教諭と30人超の生徒がいて、1グループ4~6人に分かれて実験をしていた。

 同市消防本部によると、男子生徒8人、女子生徒2人の計10人が負傷し全員を搬送。うち女子生徒1人が左肘を約5センチ切った。

 市教委の菅原成之学校教育部長は「けがをした生徒が大事に至らないことを願っている。このような事故を発生させてしまい、深くおわびする。事故を重く受け止め、実験や実習時の生徒の安全確保や指導を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントした。

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