沖縄南部6市町村のごみ最終処分場 建設候補地は3カ所に 八重瀬町が検討、集落名は公表せず 2024年5月に内定

 沖縄本島南部の6市町が進めている最終処分場の建設で、八重瀬町が候補地として町内3カ所を検討していることが分かった。ごみ処理事務を担う南部広域行政組合(理事長・古謝景春南城市長)に27日までに推薦する。

 同問題を巡っては、八重瀬町具志頭の養豚場に建設する計画が5月に頓挫している。

 組合から推薦依頼を受けた八重瀬町は8月、町内34自治会に受け入れを検討するよう要請し、2自治会が公民館建設といった振興策を条件に手を挙げた。複数の町議によると、町の推薦候補地検討委員会も1カ所を選定した。

 いずれの候補地も、施設建設に必要な面積(2.5ヘクタール)や、排水処理できる設備があるといった要件は満たしているという。

 町議会12月定例会で、上原勝彦議員の一般質問に新垣安弘町長らが答えた。

 町は「事業の性質上、話が一人歩きするとよくない」として、集落名を公表していない。

 ごみの焼却、埋め立て事業は豊見城、糸満、南城、西原、八重瀬、与那原の6市町が合同で行っている。

 組合は、推薦された候補地の地形や施設建設に耐えうる土壌かどうかなどを調査し、来年5月ごろに1カ所に絞り込む。その後、地域や地権者との意見交換会を経て、8~10月ごろに6首長で組織する理事協議会で最終決定する方針だ。(南部報道部・又吉健次)

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