ダイハツ不正、埼玉にも余波…カーシェアの実証実験、一時休止 秩父市、使用車種が不正対象と判明

秩父市役所=埼玉県秩父市熊木町

 ダイハツ工業の品質不正を調査した第三者委員会が20日、報告書を公表した。不正があった車両は従来の6車種から、トヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種に拡大した。ダイハツはトヨタの完全子会社。国内外で販売する全車種を出荷停止とし、トヨタも一部車種を停止した。子会社の不正がグループ全体の信頼問題に波及することとなった。国土交通省は21日、ダイハツに立ち入り検査を実施する。

■実証実験に影響も

 ダイハツ工業の不正行為の発表を受けて、埼玉県秩父市は20日、市役所の駐車場で実施しているカーシェアサービスの利用を一時休止すると発表した。

 市は、埼玉ダイハツ販売(さいたま市)と包括連携協定を締結し、7月から来年3月の期間、観光客と市職員が共同利用するカーシェアの実証実験を行っていた。

 使用車種が不正の対象であると判明し、埼玉ダイハツ販売からの申し出を受け、20日から当面の間、実証実験を休止する。

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