「酒田の花火」打ち上げ規模縮小 来年度、無料観覧エリアは拡大

酒田市役所(資料写真)

 今年8月の「酒田の花火 全国二尺玉花火競技大会」で、1900万円の赤字が出たことを受け、酒田市は20日、来年度は打ち上げの規模を縮小し、競技部門を休止することを明らかにした。経費を抑えるとともに、有料席の一部を削減し、無料観覧エリアを拡大することで、市民の満足度向上も図る。

 矢口明子市長が同日、市議会12月定例会の一般質問で示した。来年度は競技部門とともに、水上スターマインも休止する。有料席は売り上げが一定程度見込める、高価格帯のSマス席やカメラマン席などは規模を維持するものの、一部を削減し、無料エリアを広げる。矢口市長は「市民のための花火であることを大前提に、地元の人たちが自慢できる大会を目指す」と答弁した。

 大会会長は市長、実行委員長は酒田商工会議所会頭が務めていたが、責任の所在を明確にするため、実行委員長を市長とし、会頭は副委員長を務める方針。今後、実行委員会で運営体制の詳細などを協議する。

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