高校生が栽培した「酒米」を酒造メーカーに渡す 小山北桜高校から小林酒造へ

 今から100年ほど前の大正時代に栃木県内で生産されていたコメの品種を日本酒用の酒米として復活させる取り組みの一環として12月20日、小山市の高校生たちが栽培したコメを酒造メーカーに引き渡しました。

 栽培した酒米を酒造メーカーに引き渡したのは、小山市の小山北桜高校に通う食料環境科の2年生です。

 高校では、大正から昭和の初期にかけて県内で広く生産されていたコメの品種である「愛国3号」を酒米として復活させるプロジェクトに、県内3つの酒造メーカーなどと共同で取り組んでいます。

 20日は、校内で栽培された1530キロの愛国3号を、鳳凰美田の銘柄で知られる小山市の酒造メーカー・小林酒造に引き渡しました。

 プロジェクトが始まった2022年は種籾を増やすことに専念したということで、酒米を酒造メーカーに引き渡すのは今回が初めてです。

 酒米は2024年の春に試験的に醸造され、再来年以降の一般販売を目指すということです。

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