「強い憤りを禁じ得ない」嘉手納での米軍パラシュート訓練や戦闘機パネル落下に抗議 沖縄・北谷町議会

 沖縄県の北谷町議会(仲地泰夫議長)は21日、12月定例会最終本会議で、米空軍による嘉手納基地でのパラシュート降下訓練と、同基地に暫定配備されているF35Aステルス戦闘機のパネル落下について、日米両政府に抗議する意見書と決議をそれぞれ全会一致で可決した。

 県や基地周辺自治体が訓練中止を強く求める中、米軍は19日夜に嘉手納基地で降下訓練を強行した。意見書などでは、同訓練の全面禁止と2007年に日米合同委員会が例外的に嘉手納基地を使用できると合意した「例外的措置」撤廃などを求めた。

 またパラシュート降下訓練前日の18日に、F35Aステルス戦闘機から重さ約900㌘のアクセスパネルが落下したことに、事故に関する情報提供と再発防止策などを求めた。

 提出者の照屋正治基地対策特別委員長は「降下訓練やパネル落下事故は重大事故になりかねず、強い憤りを禁じ得ない」と批判した。

米空軍嘉手納基地で米軍によるパラシュート降下訓練に抗議する意見書を全会一致で可決する北谷町議会=21日、沖縄県北谷町役場議場

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