山本由伸の争奪戦 「フィリーズが正式にオファー提示」との報道

米メディア「ジ・アスレチック」のマット・ゲルブ記者によると、フィリーズは山本由伸に対して正式な契約オファーを提示したようだ。条件などの詳細は不明だが、地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」のアレックス・コフィー記者は「フィリーズは積極的に山本獲得を狙っている」と報じている。なお、ゲルブ記者、コフィー記者とも「フィリーズのオファーは全チームのなかで最高額にはならないだろう」との見解では一致している。

山本争奪戦にはフィリーズのほか、ヤンキース、メッツ、ドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズ、レッドソックスが加わっているとみられており、フィリーズが山本獲得に成功する可能性は低いと予想する声が多い。「フィリーズのオファーは最高額にはならない」という報道は、そうした予想とも一致する。山本は各チームの関係者と面会する際、フィラデルフィアには立ち寄っておらず、フィリーズの関係者と面会した場所はロサンゼルスだった。ゲルブ記者は「山本がフィリーズに対してどれくらい興味を示しているかは不透明だ」とも伝えている。

フィリーズは今オフ、自軍からFAとなったアーロン・ノラとの再契約に成功し、ノラ、ザック・ウィーラー、レンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスと先発5枚が揃っている。有望株ミック・エイベルも控えており、山本獲得に成功すれば、さらに先発ローテーションはグレードアップするものの、ほかのチームと比較すると、山本獲得の必要性は低いのが実情だ。ほかのチームを上回るような超高額オファーを提示して獲得を目指す可能性は低そうだ。

山本争奪戦はクリスマスまでに決着するとみられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、球団幹部のなかには年末ギリギリまで山本が熟考するのではないかと考えている人もいるという。山本とメジャー各球団の交渉期限は日本時間1月5日午前7時。どれだけ時間がかかったとしても、あと2週間ほどで山本の移籍先が決まることになる。

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