差は10票…上尾市議選、次点落選者が異議申し立て 票数え直しと3氏の居住要件で疑義 市選管が受理

上尾市役所=埼玉県上尾市本町

 12月3日に投開票が行われた埼玉県の上尾市議選で、最下位の当選者と10票差で落選した無所属近藤泰介氏(43)が20日、当選の効力に関する異議申し立てをし、同市選挙管理委員会が受理したと発表した。

 申し出書によると、当選した自民現職の新道龍一氏(39)、共産現職の新藤孝子氏(68)、無所属新人の板東知子氏(45)、無所属現職の佐藤恵理子氏(37)、近藤氏および無効票の数え直しをすることで近藤氏の落選が無効になることを求めている。

 また佐藤氏、諸派新人の金沢祥子氏(40)、維新新人の津田ひとみ氏(42)に対しては、市内に3カ月以上の引き続き居住という要件を満たしていないとの疑いがあるとして、当選の無効を求めている。

 同市選管事務局では、今後委員会で対象者からの聞き取りや居住要件の証明を求めるなど調査し、決定するとしている。

 近藤氏は1172票を獲得、最下位当選の佐藤氏の1182票と10票差だった。

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