小学校廃校、継続審査に…白岡・大山小「2024年度末で廃校」に住民ら反発 閉会中に意見聴取の説明会開催へ

白岡市役所=埼玉県白岡市千駄野

 埼玉県白岡市が来年度いっぱいで市立大山小(同市荒井新田)を廃校する方針を示した問題で、市議会は20日、関連条例の改正案について、賛成多数で継続審議とすることを決定した。議会は同日閉会した。

 市は児童数の減少を理由に2024年度末で同小を廃校、市内の小学校と統廃合する方針を示した。一方統廃合後の児童の通学先や跡地利用、市内小中学校の再編計画など十分な説明がないとして地元住民らが反発していた。

 12日に開かれた市議会文教厚生常任委員会は閉会中の継続審査・調査を求める動議を賛成多数で可決。20日の本会議では、継続審査・調査に対し、議員から「(議決しないことで)地域に不利益になる。早急に決断を」「熟慮を重ね判断すべき」など意見が出たが、賛成多数で継続審査・調査を決定した。

 同委員会は閉会中、住民(3回)、教育委員、執行部から計5回意見を聞き取る説明会を開催する方針。

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