JR東海と東京電力リニューアブルパワーが「田代ダム案」基本合意書結ぶ リニア工事で大井川の水が減る問題解決への一歩【速報】

リニア中央新幹線の工事により、静岡県中部を流れる大井川の水が減る問題の解決とされる「田代ダム案」について、JR東海は12月21日、東京電力リニューアブルパワーと「田代ダム案」の実施の基本合意書を締結しました。

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リニアの大井川の水問題の解決策として、JR東海が提案したのは、山梨県側に水を流す田代ダムの取水を抑え、静岡県側の水量を確保する、いわゆる「田代ダム案」です。

この「田代ダム案」について、2023年10月、JR東海はダムを管理する東京電力との協議がまとまったとして、大井川利水関係協議会の事務局を務める静岡県に対して、利水協の正式な了解を求め、11月28日、利水協が正式に「了解」することを静岡県に伝え、11月29日に静岡県がJR東海に報告しました。

その後、JR東海は東京電力リニューアブルパワーと詰めの協議を行い、12月21日、「田代ダム案」実施についての基本合意書を締結しました。

JR東海は「大井川の水資源を利用される流域関係者のみなさまと双方向のコミュニケーションを図りながら、安心いただけるように真摯に取り組んでいく」とコメントしています。

一方、利水協は、冬場の渇水期に取水抑制できない状態が続いた時の対応や突発湧水など不測の事態が起きた時の対応について、JR東海に詳しい説明を求めていて、静岡県の川勝平太知事は、県の専門部会で引き続き、JR東海との協議を進める姿勢を示しています。

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