「見るのも食べるのも楽しい」小学生が和菓子の妙技を体感 大山崎で体験教室

こつを教わりながら和菓子を仕上げる子どもたち(大山崎町円明寺・中央公民館)

 小学生を対象にした和菓子づくり体験教室が16日、京都府大山崎町円明寺の中央公民館で開かれた。熟練した職人技の見学や自分で仕上げた生菓子の試食を通じ、子どもたちは伝統的なものづくりに親しんだ。

 公民館と府職業能力開発協会の共催。府菓子技能士会会長で「二葉軒」(京都市南区)を営む將野(はたの)義雄さん(80)たちを講師に招いた。町内の小学生60人が、柿と菊をそれぞれ表現した2種類の上生菓子づくりに挑戦した。

 將野さんがまず、作り方を実演した。だいだい色のねりきりで黒色のあんを包み、手際よく丸めて形を整えていく様子に子どもたちが見入っていた。

 その後、参加者がこつを教わりながらそれぞれ生菓子を完成させた。山崎小4年の児童(10)は「最初は難しいと思ったけどうまくできた。見るのも食べるのも楽しい」と喜んでいた。

 参加者の年齢や季節によって作ってもらう和菓子を変えているという將野さん。「次の世代に続くよう、小さな頃から和菓子の魅力に触れて食べるようになってくれれば」と話した。

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