書き入れ時の被災、大雪への不安も 長野・白馬村の土砂災害

ボランティアの受け入れが始まった白馬村

白馬村の土砂災害発生から1週間が経とうとしています。
ボランティアセンターが開設され復旧作業に当たっていますが、気がかりなのが22日にかけて予想される大雪です。

復旧作業は吹雪の中、進められました。
流出した土砂はこの雪の下。泥の搬出と除雪、大変な作業です。

■ボランティア
「土砂を出すのにも泥なのか雪なのか混ざってしまう」

白馬村のみそら野地区で16日、山の沢筋で土砂崩落が起き、土砂と水が道路や住宅地に流れ込みました。
被害にあった建物は少なくとも16軒。未だ20軒に避難指示が出ていて解除の見込みはたっていません。

ペンションを経営する影山茂光さん。
建物から少し離れた駐車場に土砂が流れ込んだため、お客さんを受け入れられなくなってしまいました。

■プチホテルみそら野 影山茂光さん
「年末年始はキャンセルが出た。お客さんも心配だし、そんな所に行ってもいいの?と」

地区内には21日から16人のボランティアが作業に当たっています。

■プチホテルみそら野 影山茂光さん
(手伝ってもらうと?)
「早いですよ。ただこの雪の中なので非常に申し訳なくて、雪と泥が一緒になっちゃって…」

■ボランティア
「全然大丈夫ですよ」

まず除雪をし、泥を1箇所にまとめてから土嚢に詰めて運ぶ必要があります。
2014年に白馬村で震度6弱を観測した神城断層地震の時にも復旧作業に当たった橋之口みゆきさんは、今後の雪を警戒しています。

■ボランティア 橋之口みゆきさん
「この雪…、神城断層地震の時も根雪になるということで雪解けを待っての作業になったが今回も標高の高い所はそうなると思う」

みそら野地区は別荘やペンションが多く立ち並ぶ場所です。
スキー客を迎え入れる冬は一番の書き入れ時。
「1日も早く営業再開したい…」
焦る気持ちとは裏腹に。雪の降り方はどんどん強まっていました。

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