生成AI、30年に20倍へ拡大 需要予想、製造分野で大きな伸び

記者会見する電子情報技術産業協会(JEITA)の小島啓二会長=21日、東京都千代田区

 電子情報技術産業協会(JEITA)は21日、生成人工知能(AI)市場の世界需要額が2030年に2110億ドル(約29兆円)となり、23年比で約20倍に拡大するとの見通しを発表した。成長率は年平均53.3%で、特に製造分野は図面作製などで活用が進み、大きく伸びるとみる。

 30年は企業や業務ごとに特化したモデルが増えると予想。小島啓二会長は記者会見で「日本はものづくりが強く、デジタル産業と連動して成長することがアドバンテージ」と述べた。

 JEITAは電子情報産業の世界生産見通しも発表。24年は前年比9%増の3兆6868億ドル(約511兆円)となり、過去最高を更新する見込みだ。

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