総社・山手でセロリ出荷が本格化 マイルドな風味と甘み特徴

マイルドな風味と甘みが特徴の山手地区特産セロリ=総社市西郡、そうじゃ地食べ公社のハウス

 岡山県内を代表するセロリ産地として知られる総社市山手地区で、今季の出荷が本格化している。作業は来年4月中旬まで続く予定で、市内のスーパーやJA晴れの国岡山山手直売所などに並ぶほか、生産者がそれぞれの栽培ハウスで販売する。

 地区のセロリはマイルドな風味と甘みが特徴。かつては100戸以上が育てていたが、高齢化や後継者不足で減少し、現在は地元の味を絶やすまいと、市の外郭団体「そうじゃ地食べ公社」や若手による生産組合の計4戸が手がける。

 今季は約70アールで2万5千株を栽培し、今月上旬に収穫が始まった。組合によると、味は上々。猛暑・残暑の影響でサイズはやや小ぶりだが、次第に大きくなるといい、昨年並みの38トンの出荷を見込んでいる。

 公社のハウス(同市西郡)では、さわやかな香りが漂う中、職員が鎌で丁寧に刈り取り、袋詰めに取り組む。公社は「シャキシャキとした食感と抜群の風味は、サラダをはじめ、みそ汁やギョーザの具としてもお勧め。多くの人に味わってほしい」としている。

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