宮城県でもユーザーや販売会社に困惑が広がる ダイハツ工業不正問題

ダイハツ工業が安全性能の検査で不正をしていた問題で、国土交通省が21日に立ち入り検査しました。ダイハツは生産中の車の出荷を全面的に停止しており、宮城県でも利用者などから困惑の声が上がっています。

国土交通省は立ち入り検査で不正行為の事実関係などを確認するほか、書類などを待ち帰り全ての車種が基準に適合しているか検証します。

立ち入り検査は複数回行われる予定で、最悪の場合大量生産に必要な型式指定が取り消され、事実上生産ができなくなる可能性もあるということです。

ダイハツ工業コーポレート統括本部井出慶太統括部長「全面的に協力をさせていたいて、1日も早い信頼回復に取り組んでいきたい」

20日に公表された第三者委員会の調査報告によりますと、ダイハツでは25の検査項目で174件、生産終了分を含めた64車種で不正が確認されました。

ダイハツは、現在生産している27車種の出荷を停止しています。

突然の出荷停止の発表を受け、宮城県の販売店では。

山下裕志記者「仙台市のダイハツの販売店です。通常どおりお店は開けていますが、新車の販売は停止しているということです」

宮城ダイハツによりますと「宮城県の店舗は新車の販売を停止し、納車予定の顧客に対しては個別に相談して対応する」ということです。

ダイハツ車ユーザー「営業とか実際に作業してくれる人たちは、すごく誠実で信頼の置ける人たちなんですよ。そういう人たちを裏切っている経営者がひどいなと思いますね。

経営者の倫理と企業倫理がひどいなと」

ダイハツ車も扱うこちらの自動車販売店では、まだ何も連絡が無いといいます。

自動車販売店社長「これから出荷できないのでは困ったなと思っている。出荷停止ですもんね。今後どうなるのかはちょっとまだ全然分からない」

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