中国、核実験再開の動きか 新坑道掘削が活発化、米紙報道

 【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は20日、衛星写真の情報を基に中国が新疆ウイグル自治区ロプノールの核実験場で新しい坑道を掘削して活動を活発化させていると報じた。核実験再開に向けた動きの可能性があり、日米は不透明な形で核戦力を増強する中国への懸念を深めそうだ。

 同紙によると、新しい坑道は深さが少なくとも500mに達し、施設拡張工事や道路整備も進んでいる。カーネギー国際平和財団の中国人専門家は「中国が核実験の再開準備を進めていることを示している」と指摘した。

 米情報機関の関係者らは、現時点では米ロに先立ち核実験を再開するつもりはないと分析しているという。

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