新設の兵庫県立6高校、校名決まる 北神戸総合/神戸学園都市/西宮苦楽園/三木総合/姫路海城/播磨福崎

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 兵庫県教育委員会は21日、2025年度に県立14高校を6校に再編する計画について、新校名(仮称)や設置学科などを盛り込んだ実施計画を発表した。25年4月の開校に向け、校歌、校則、教育課程などを24年中に順次決める。募集定員や学級数は24年10月に公表する。

 同日の定例教育委員会議で報告された。新校名は統合校の地域性や学びの特色がイメージしやすいことなどを考慮し、統合対象校の関係者らの意見を取り入れて選んだ。4校に設ける普通科は、うち1学級を探究学習に特化し、推薦入試で募る。2校には総合学科を設置する。

 神戸市北区の神戸北、神戸甲北が統合する新校名は「北神戸総合」で、通学区域は第1学区と西宮市、三田市、三木市。推薦入学は全域を対象とする。現神戸甲北の校舎を活用し、総合学科が設けられる。

 神戸市西区の伊川谷、伊川谷北の統合新校は「神戸学園都市」で、第1学区と明石市、三木市が対象。学校は現伊川谷北に設置する。普通科を設け、うち1学級は推薦入学の「文理探究科」とする。

 西宮市の西宮北、西宮甲山の新校名は「西宮苦楽園」で、通学区域は第2学区と神戸市北区。現西宮北の校舎を使う。普通科を設け、うち1学級は文理探究科(推薦)とする。

 三木市の三木北、三木東、吉川の統合新校は「三木総合」とした。通学区域は第3学区と神戸市北区、同市西区、三田市。現三木東の校舎を使い、単位制の総合学科を設ける。募集定員の50%を占める推薦入学は通学区域を全県とする。

 姫路市南部の姫路南、網干、家島の統合新校名は「姫路海城(かいじょう)」で、現姫路南の校舎を活用する。通学区域は第4学区と高砂市。普通科を設け、うち1学級は地域科学探究科(推薦)を設置する。

 姫路市北部と福崎町の福崎、夢前の統合後の新校名は「播磨福崎」とした。現福崎の校舎を利用する。通学区域は第4学区で、普通科を置き、1学級は文理探究科(推薦)とする。

 学校名は、来年12月の県議会で諮る条例改正を経て正式決定する。いずれも1学年6~8学級。25年2~3月に入試を実施し、同年4月に新校の1期生が入学する。今後は学校説明会やオープンスクールを通じて各校の特色を周知する。

 統合の対象校は24年4月の入学生を最後に募集を停止し、卒業までそれぞれの学校で過ごす。学校行事や部活、学外での探究活動については、統合高と新校の合同やチームによる参加を検討する。(久保田麻依子) 【県立高校教育改革第3次実施計画】兵庫県内125の全日制県立高校のうち、28校を統合して13校に再編する内容で、2022年3月に公表された。背景には、生徒数がピーク時の1989年から半減した一方、学校数は横ばいで、教職員の適正な配置や部活動の維持などが困難になっていることなどがある。1期の25年度は16校を7校に再編する方針だったが、うち2校は継続を検討することとした。2期目の28年度は12校を6校に再編する予定で、対象校はその3年前に公表する。

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