日産野球部、監督にOB伊藤祐樹氏「歴史に恥じないよう」 ベストナイン賞3度「ミスター日産」

日産野球部の(右から)伊藤祐樹新監督と四之宮洋介新ヘッドコーチ=横浜市西区

 日産自動車(横浜市西区)は21日、2025年から活動を再開する本社野球部の監督にOBの伊藤祐樹氏(51)が就任すると発表した。伊藤氏は横浜市内で会見し、「野球部の復活は強く、長く待ち望んでいた。監督就任は大変うれしく光栄。長い歴史に恥じないように頑張っていきたい」と決意を新たにした。ヘッドコーチにはOBの四之宮洋介氏(46)が就任する。

 伊藤氏は1995年に入社。2009年に休部するまでの15年間、同社一筋でプレーし、「ミスター日産」の愛称で親しまれた。遊撃手として3度の社会人ベストナインを受賞し、98年には都市対抗大会優勝に貢献した。現在は三菱自動車岡崎でヘッドコーチを務めている。

 伊藤、四之宮両氏は来年1月から学生を中心としたスカウト活動を進める。伊藤氏は「プロ野球OBの加入や他の社会人チームからの移籍という選択肢もあるが、そこは全く考えていない」と説明し、初年度は22人の学生を採用する考えだ。その上で「隙なく粘り強く戦い抜くチームをつくりたい。相手が嫌がる野球を目指したい」と抱負を述べた。

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