JR京葉線の通勤時間帯の快速廃止 千葉市の神谷市長「容認できない」

通勤時間帯の快速廃止 千葉市長「容認できない」

 2024年3月からJR京葉線の東京、蘇我駅間で通勤時間帯の快速がすべて廃止されることについて千葉市の神谷市長は、「容認できない」と述べ、廃止の撤回を求めていく姿勢を示しました。

 JR千葉支社によりますと2024年3月のダイヤ改正で京葉線の東京、蘇我駅間は、朝夕の通勤時間帯、通勤快速を含め、全ての快速が各駅停車となります。

 輸送効率を上げるのが狙いで、近距離利用者の利便性は向上するということです。

 これに対し、蘇我駅や海浜幕張駅など6つの駅がある千葉市の神谷市長は、12月21日の記者会見で次のように述べました。

千葉市 神谷 俊一 市長
「JR京葉線で朝夕の通勤時間帯の快速と通勤快速が、すべて各駅に変更されるのは極端な対応と考えている。市民生活を支える前提となる広域交通の在り方として容認できない」

 市長のSNSには、「転職や引っ越しを考えなくてはならない」などといった意見も届いているそうです。

 通勤時間帯の快速の全廃は「長距離利用者の多い千葉市以南へのサービスをやめる」のと同じでJR東日本に対し、「廃止の撤回と運行の維持に向けた申入れなどの対応を検討していきたい」と述べました。

 一方、熊谷知事も21日の記者会見で「容認できない」とし、次のように述べています。

千葉県 熊谷俊人 知事
「沿線の住民や事業活動などに大きなマイナスがあると認識している。県としては容認できないと思っているので、今後JRに対し強い形で申し入れを行っていきたい」

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