富士モータースポーツミュージアムの展示車両が一部入れ替え。ニッサンとホンダの名車が登場へ

 12月21日、富士モータースポーツミュージアムは同日から2024年1月末まで館内展示車両の一部入れ替えを順次行うことを発表した。あわせて公式サイトに『展示アーカイブ』が開設されている。

 富士モータースポーツミュージアムは、「モータースポーツがクルマを鍛え、進化させた熱い歴史をたどる」を設立趣旨に掲げ、自動車メーカーとの連携により常設展示を行う、世界的に珍しいモータースポーツミュージアムとして2022年にオープンした。

 同施設では、富士スピードウェイホテルと融合した特別な空間で、モータースポーツ黎明期から現代までの発展を、約40台の時代を象徴するレーシングカーで紹介している。なお、展示車両は定期的に連携各社の協力により入れ替えが行われている。

 今回発表された入れ替えでは、国際大会に初挑戦しクラス優勝した車両や、日本グランプリで優勝したレーシングカーをはじめ、各社がしのぎを削ってモータースポーツでクルマを鍛えてきた証ともいえる貴重な車両が新たに仲間入りする。

 展示車両は『オーストラリアの悪路を走った日本車 1万7千キロ走破 Mobil gas trial』『栄光の日本グランプリ 鈴鹿サーキットと富士スピードウェイ誕生』『アメリカンドリームへの挑戦』『創業者とモータースポーツ 本田宗一郎氏』の各コーナーで入れ替えが行われる。

 入れ替え車両は、2023年12月21日~2024年12月中旬に展示が行われるニッサンからは、1958年の豪州ラリーでクラス優勝を飾ったダットサン富士号と、1968年日本グランプリ優勝車のニッサンR381の2台。

1958年の豪州ラリーでクラス優勝を飾ったダットサン富士号

 2024年1月末~2025年1月末の展示が予定されているホンダからは、1961年にマイク・ヘイルウッドがロードレース世界選手権250ccクラスでタイトルを獲得したRC162に加え、1967年のF1ドイツGPで4位入賞を果たしたRA273、1994年のCARTワールド・シリーズに参戦したローラT93の3車種が登場する。

 また富士モータースポーツミュージアムでは、展示入れ替えにより展示終了となった車両について、公式サイト内に『展示アーカイブ』ページを作成し、サイト内にて引き続き閲覧できるようになったことをあわせて発表している。

 富士モータースポーツミュージアムの開館時間・休館日や入館料の詳細などについては公式サイト(https://fuji-motorsports-museum.jp/)を確認してほしい。

1967年のF1世界選手権に参戦したRA273
1961年のロードレース世界選手権250ccクラスに参戦したRC162

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