宮城・柴田町殺人事件 証拠隠滅罪などに問われた夫婦に検察側が懲役3年を求刑

4月、宮城県柴田町の住宅で男性が殺害された事件で証拠を隠滅した罪などに問われている男女の初公判が開かれました。裁判は即日結審し、検察側は懲役3年を求刑しました。

証拠隠滅などの罪に問われているのは大河原町の無職、松野新太被告(49)と妻のみき子被告(44)です。

2人は、4月に柴田町の住宅の敷地内で住人の村上隆一さん(当時54)が右腰を刺され殺害された事件で殺人罪などに問われている村上敦子被告(47)の知人夫婦です。

起訴状などによりますと2人は、村上隆一さんが殺害された事件で、凶器の包丁を燃やして土に埋め証拠を隠滅したほか、敦子被告ら4人と共謀し2022年12月に出会い系サイトを通じて誘い出した男性から、示談金の名目で現金30万円をだまし取った罪などにも問われています。

仙台地裁で開かれた初公判で、弁護側は起訴内容を認めました。

検察側は、2人は計画を知りながら証拠を隠滅し捜査を著しく妨害したとして2人に懲役3年を求刑しました。

被告人質問で2人は「敦子被告から経済的な支援を受けていて断れずに従った」などと話しています。

裁判は即日結審し、判決は1月17日に言い渡されます。

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