養殖ホタテの生産量が全国2位の青森県は21日、主産地である陸奥湾で生後1年以内の稚貝の52.5%が死んだとする調査結果を発表した。昨年生まれた新貝も36.5%が死んだ。夏場の猛暑による海水温の上昇が原因とみられる。
県によると、陸奥湾全体で生き残っている稚貝は約8億7千万枚で、平年値の約半数程度となっている。陸奥湾のうち水深が浅い青森市沖では約90%の稚貝が死んだ。
ホタテは高水温に弱く、稚貝では水温が23度を超えると成長に悪影響が出る。今夏は猛暑が続き、陸奥湾の海水温は水深15m地点で最高27度に達したほか、23度以上となる日が多く大量死につながったとみられる。