兵庫・但馬で降雪続く、22日正午までに50センチの大雪見込み 休校に備え通知表前倒しで配った学校も

家の前の雪かきをする住民=新温泉町芦屋(撮影・斎藤 誉)

 冬型の気圧配置が強まった影響で、但馬地域は21日、北部の沿岸部を中心に積雪があった。兵庫県香美町香住区では、同日午後1時時点で11センチ積もり、豊岡市や新温泉町でも沿岸部で雪が降り続いた。22日正午までの24時間降雪量は、多いところで50センチの大雪が見込まれる。

 香美町香住区では21日午前11時41分、今季最低の氷点下1.1度を観測。朝から雪が舞い、旅館や民宿が並ぶ同区下浜も一面の雪景色となった。

 旅館「さだ助別邸ICHIJO(イチジョ)」の玄関前で雪かきしていた運営会社の松下孝樹専務(32)は「1日でこんなに降るとは思わなかった」。「民宿旅館ひろや」の関守代表(45)は「今シーズン初の雪かき。雪景色を楽しみにしているお客さんもいるので、ほどほどに降ってもらうのが一番」と話した。

 豊岡市内の小中学校は22日に2学期の終業式を予定するが、警報発令に伴う休校などに備え、通知表などを21日に前倒しで配る学校もあった。

 JR西日本は21日、但馬地域を通る山陰線福知山-東浜間で、22日に列車の遅れや運行取りやめの可能性があると発表した。

 神戸地方気象台によると、22日夕方までは西風が強く、沿岸部での降雪が見込まれる。同日夜からは北風に変わり、内陸部でも雪が増えるとみられる。 (阿部江利、長谷部崇、丸山桃奈)

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