崖から転落死した女性、プロポーズを断られた恋人に突き落とされていた

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トルコ当局は恋人を殺害した罪でニザメッティン・グルス被告(42)を、12月20日までに逮捕・起訴した。Mail Onlineなどが報じている。

今年7月6日、グルス被告は恋人のイェシム・デミルさん(39)とトルコ北西部のポレンテ岬で休暇を過ごしていた。この日の夜にデミルさんは高さ約32メートルの崖から転落し、命を落とした。

当時グルス被告は地元メディアに「プロポーズの後、ロマンティックな思い出をつくるために崖の近くへ行きました。彼女を外に残して車に食べ物や飲み物を取りに行ったところ、彼女の悲鳴が聞こえたんです。戻ってみると、彼女は崖から落ちていました。お酒も飲んでいたので……」といきさつを語っていたという。多くのメディアも婚約したばかりの幸せなカップルを襲った不運な悲劇として報じていた。

しかし、デミルさんの遺族はグルス被告の説明に猛反発したという。デミルさんはグルス被告と別れると話しており、プロポーズを受けたとは考えられないこと、そして高所恐怖症の彼女が崖の近くに行くなどあり得ないと警察に訴えた。

TMZによるとその後の捜査で、現場から争いの痕跡や壊れたスピーカーなどが見つかったほか、婚約指輪がデミルさんの指ではなくケースに入ったままグルス被告のポケットから発見されたという。

実際の経緯はこうだ。グルス被告はバスケットにごちそうを用意し、スピーカーで音楽を流しながらロマンティックなプロポーズを敢行した。しかしデミルさんに断られて逆上、デミルさんに掴みかかり崖から突き落としてしまったのだ。

グルス被告は「故意の殺人」などのに問われており、現在も拘留中だという。

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