【MLB】いまだ来シーズンの所属先が決まっていないベテラン選手をMLB公式HPが紹介

写真:クレイトン・カーショウ

日本時間12月21日、メジャーリーグ公式HP『MLB.com』ではブライアン・マーフィー記者が去就の決まっていないベテラン選手12人をbWAR順に紹介している。今回は上位5選手をコメントとともに紹介する。

◾️クレイトン・カーショウ(77.1 bWAR)
2006年にドラフト1巡目(全体7位)でドジャースに指名され、2008年にメジャー初出場。これまでサイ・ヤング賞を3度受賞するなど輝かしい成績を残しており、ドジャース一筋のフランチャイズ・プレイヤーである。マーフィー記者は「サイ・ヤング賞を3度受賞したカーショウは2024年に投球する予定だが、11月に肩を手術したため、正確なスケジュールが明らかになっていない。カーショウが着るユニフォームは2択だろう。ドジャースと再契約するか、彼の出身地であるダラスの球団のレンジャーズと契約するかのどちらかである。ドジャースの球団社長はカーショウが望むのであれば再契約すると明言しているが、『The Atheletic』のケン・ローゼンダール記者はカーショウがレンジャーズと契約する可能性は“非常に高い”と伝えている」とコメントしている。

◾️ザック・グレインキー(72.4 bWAR)
2002年にドラフト1巡目(全体6位)でロイヤルズに指名され、2004年にメジャー初出場。グレインキーはプロ生活で通算2979奪三振を記録しており、これまでに19人しか達成していない3000奪三振が目前となっている。マーフィー記者は「グレインキーは人生の半分近くをメジャーで過ごし、2024年には21年目を迎える。そのうち9年がロイヤルズのユニフォームを着ているが、ロイヤルズに彼の居場所はまだあるのだろうか? 新加入の選手もおり、ローテーションはかなり充実したように見えるが、イニングを稼ぐことができ、若い選手の模範となるグレインキーにはある程度の興味を持つだろう」とコメントしている。

◾️ジョーイ・ボット(64.4 bWAR)
2002年にドラフト2巡目でレッズに指名され、2007年にメジャー初出場。ボットもまたカーショウと同様にレッズ一筋のフランチャイズプレイヤーである。2010年にはナ・リーグのMVPおよびハンク・アーロン賞を受賞している。マーフィー記者は「レッズは11月4日にボットのクラブオプションを拒否し、キャリア初のフリーエージェントとなった。トロント出身のボットは、今オフに攻撃陣の厚みを増やそうとしているブルージェイズにフィットする可能性がある」とコメントしている。

◾️エバン・ロンゴリア(58.6 bWAR)
2006年にドラフト1巡目(全体3位)でレイズに指名され、2008年にメジャー初出場。2008年には新人王を受賞し、3度のゴールドグラブ賞を受賞している。マーフィー記者は「2023年シーズンに出塁率.295、OPS.717という成績を残し、ダイヤモンドバックスをワールドシリーズに導いた。彼にとってはやりがいのあるシーズンであった。昨オフにダイヤモンドバックスと契約した時には、家族と頻繁に会えることは重要であると述べていた。彼はアリゾナとフロリダに家を持っているので、レイズも候補の一つである。しかしながら、彼に興味を持つ球団がいなければ、彼がキャリアを続けるかどうかは未知数である」とコメントしている。

◾️ジョシュ・ドナルドソン(46.8 bWAR)
2007年にドラフト1巡目追補(全体48位)でカブスに指名され、2010年にメジャー初出場。捕手として入団したが、内野手に転向した。2015年には打点王を含む、多くの部門でリーグ1位となり、MVPを受賞した。マーフィー記者は「ドナルドソンは有終の美を飾るチャンスを望んでいる。ヤンキース時代にケガをして解雇されると、キャリアの岐路に立たされた。ドナルドソン(38歳)は先月、自分が納得できる状況であれば、最後のシーズンをプレーすることに『間違いなく前向きだ』と語った」とコメントしている。

今後、どのような契約が結ばれるかはわからない。いずれにしろ、長年活躍してきたベテランの選手たちが納得した状態でキャリアを終えることがベストであろう。

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