中国地震、生活再建に不安 低所得の農村地帯

支援物資をトラックに積み込む消防隊員ら=21日、中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県(共同)

 【積石山県共同】中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県を震源とする地震の被災地では21日、水道や電気などのインフラが徐々に復旧した。避難所には生活物資が届き始めたが、余震が相次ぎ土砂崩れの危険も続く。被害があったのは所得水準の低い農村地帯で、被災者は生活再建への不安を抱える。

 甘粛省政府によると、同省では約3万7千戸の住宅が倒壊や損壊などの被害を受けた。学校や病院も損壊し、省当局者は21日の記者会見で、被害のあった建物が居住可能かどうか専門家が調査していると明らかにした。

 被災地では多数のブルドーザーが住宅地に流れ込んだ土砂を取り除くなど復興に向けた作業を行っている。

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