【阪神カップ/全頭診断】想定7人気以下に「3.0.0.0」 “覚醒警戒”の穴馬は

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今週は阪神競馬場で、第18回阪神カップ(GII、芝1400m)が行われる。数多のGI馬が参戦をはたしてきたスーパーGII。今年もGI馬4頭が覇を競う。

ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬17頭の全頭診断を行う。

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■阪神カップ2023 出走予定馬全頭診断

・アグリ

阪神芝1400mでは【3.0.1.0】と大崩れのない馬。昨年同時期に当舞台勝利実績があり、軽視は禁物だ。

・アサヒ

芝1400mの前走勝ち時計は高速馬場の東京を考えると強調するほどでもない。昇級即通用は難しいだろう。

・ウイングレイテスト

前走スワンSは鮮やかな勝利。ただ当時は内枠でロスなく運び、2着馬も含めた前残り決着が味方した印象もあった。開催が進んだ阪神芝で当時の再現を望むのは酷に映る。押さえまで。

・ウインマーベル

典型的な叩き良化型で、4走前の京王杯SCも叩き3戦目。急坂芝1400mはリステッド競走を1分19秒3で制した条件でもあり、変わり身を警戒したい。

・エイシンスポッター

脚質が示すとおりの追込馬。前走は外差し馬場に加えて直線で馬群がバラける幸運も味方した。狭い印象のある阪神内回りコースで当時の再現は容易ではなさそうだ。

・エエヤン

急坂右回りは【3.0.0.0】と負け知らず。中山芝1600mと関連性の強いコースでもあり、何らかの印は必要か。

・グレイイングリーン

4度使われた重賞はすべて馬券外。クラスの壁を感じる現状から、厳しい印象は否めない。

・グレナディアガーズ

2年連続で当レース連対をはたすコースのスペシャリスト。リピーターの好走が目立つレース傾向を考えたとき、軽くは扱えない。

・ダディーズビビッド

今年に入り、芝1400mの重賞で2度の馬券内。この距離だけを狙えばいいと捉えられるほどの距離巧者で、ノーマークは禁物だ。

・ダノンスコーピオン

復調の兆しがうかがえない現状。厳しい。

・ピクシーナイト

復帰後の4戦はすべて掲示板外。外国人騎手への乗り替わりが良いショック療法になってくれればいいが、戦績面での強調材料は乏しい。

・ホウオウアマゾン

夏競馬から休み明けで臨む馬。GIIIでもフタ桁着順に敗れている現状から、変わり身は望み薄か。

・ママコチャ

前走スプリンターズSは芝1200m転向後2戦目での勝利。想像以上のスプリント適性を示した一戦だった。今回は1400mへの距離延長だが、今のママコチャにとってこの距離はベターであってもベストではない印象。大きく評価を下げることはできないが、取りこぼしは想定したい。

・ミッキーブリランテ

1年以上にわたって馬券内から遠ざかる馬。厳しい。

・ララクリスティーヌ

芝1400mは【4.4.0.2】とほとんど大崩れなし。牡馬相手でも好走をみせた前走内容から、ここも侮れない1頭だ。

・ルプリュフォール

昨年と2走前のパフォーマンスを見るより、平坦コースがもっとも合う印象。リステッド競走馬券外からGII替わりでの好走は難しいだろう。

・ロータスランド

イン突きで激走の前走には驚かされたが、1400mでは格上と呼べる存在。腹をくくったイン突きを再度敢行した場合の3着穴はケアしたい。

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UMAJIN.netより一部編集・転載(2023年12月21日 18:00公開の記事

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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