『第11回歌唱王〜全日本歌唱力選手権〜』14歳の中学3年生・熊本エミさんが歴代最高得点で優勝

12月21日に日本一の歌声を決める『第11回歌唱王〜全日本歌唱力選手権〜』が放送された。前回大会で惜しくも準優勝だった14歳の中学3年生・熊本エミさんが『Listen』(ビヨンセ)を圧巻の歌唱力で歌い上げ、歴代最高得点で見事優勝に輝いた。

熊本さんは昨年、初めて出場した『歌唱王』でファイナルまで勝ち残るも、結果は惜しくも準優勝。「去年は悔しい思いをしたので、今年は絶対歌唱王になる」と宣言。ファーストラウンドでは『大人になって』(アイナ・ジ・エンド)を熱唱。1000点満点の988点という超高得点を獲得。

スタジオにいた羽鳥慎一は感想を振られると「すごいですね。私、あまり泣かないんですけれど、今年度初めて泣きました」と告白。大会委員長・ウッチャンナンチャンの南原清隆が「しょっちゅう泣いてるよ」とツッコミを入れると周囲から笑いが起こる場面も。羽鳥は続けて「歌、年齢関係ないですね。素晴らしい」と大きく息をついた。

審査員で歌手の岡本知高は「1言目、1つの音に最初から引き込まれました」と細かい部分までも高く評価した。南原に「力は出し切れた?」と聞かれると照れながら「出し切りました」と答える熊本さん。これに南原も「よかった。受け答えが14歳」と笑いながらコメント。

特別審査員のYOSHIKIは、高音部以外の低音の箇所など半音上げるとさらによくなると指摘。「低音がちょっと揺れてたかな。すごい伸び代がまだまだある」と、98点という高得点をつけた理由について解説しつつ、大絶賛。

そして舞台は決勝ファーストラウンドを勝ち抜いた7人で「歌唱王」を争う、ファイナルラウンドへ。5人目に登場した熊本さんが選んだ曲は映画『ドリームガールズ』の挿入歌で心の叫びを歌い上げたビヨンセの『Listen』。熊本さんは圧倒的な歌唱力で豪快に熱唱。歌い終えると南原も思わず「我々はとんでもないものを目撃したのかもわからない。スター誕生の瞬間に立ち会ったかもわからないというぐらい、世界観で持っていかれて…」と語るほどで、スタジオの空気は熊本さんのものになっていた。

最後の高音部が伸びる場面でマイクを少しずつ口元から離していくその歌い方、マイクテクニックにYOSHIKIも「あれは素晴らしかったなぁ。あそこまで細部にわたって練習してるんだなぁって。努力もすごいんだなって思いました」と細かい部分も称賛。さらには「人の心を打つっていうのは、生きてきた経験値と、才能と、努力と全部が重なって、1つの作品になるというのを間近で見せられてて、審査する僕らとしても、すごく学ぶところがたくさんあるんだなと思いました」と褒め称えた。

そして運命の審査結果。10人の審査員中、9人が100点満点、1人が99点の999点を記録。ファーストラウンドの988点と合わせて1987点という大会史上最高得点をたたき出した。「頑張ってきてよかったなぁ」と熊本さんは感情を爆発させた。改めてYOSHIKIが「素晴らしい100点以上の点があるなら、100点以上をつけたかった」と、最高の褒め言葉で評価。

残る2人が熊本さんの得点を上回ることができず、優勝が確定すると熊本さんは「今回は、本当に、自分を出し切って歌いたいなと思ってたので、本当にもううれしくて。心臓が破裂しそう」と思わず涙ぐんだ。

優勝の結果を受け、感想を聞かれた審査員で作詞家の湯川れい子は「全く文句ないです!ビヨンセはすごい人よ。それをあそこまであなたの歳(14歳)で歌えちゃうわけだから。本当に敬服しました。おめでとうございます」と賛辞を贈り締め括った。

2023優勝!【歌唱王】熊本エミ・14歳「Listen/Beyonce」full ver. 【YOSHIKIデビューPJメンバー】

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写真提供:(C)日テレ

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