【カンボジア】日本が無償資金協力3件、計43億円[経済]

カンボジアと日本の両政府は18日、日本からカンボジアへの無償資金協力3件に関する書簡を交換した。3件の合計供与額は最大で43億円。

日本の外務省の発表によると、3件は◇電子政府の推進に向けた国立データセンター整備計画◇航海用電子海図作成のための水路測量船建造計画◇プノンペン首都圏での上水道施設のデジタル管理システム整備計画——。供与限度額は、データセンター整備が23億円、測量船建造と上水道管理システムへの支援がそれぞれ10億円となっている。

いずれも2022年3月に岸田文雄内閣総理大臣がカンボジアを訪問し、当時のフン・セン首相との会談後に発表した共同声明の趣旨に沿ったもの。声明では、デジタル分野での協力強化、カンボジア南部に位置するシアヌークビル自治港(PAS)の中核港としての機能改善での協力、日本のデジタル技術を活用したカンボジアの上水道分野の課題解決などを確認していた。日本はカンボジアの上水道分野を継続的に支援している。

書簡の交換は、東京で実施された両国首脳会議の後、岸田首相とフン・マネット首相の立ち会いの下で行われた。

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