福井県大野市で「顕著な大雪」、6時間で降雪36センチ 12月22日、ピーク過ぎるも交通障害など注意

雪が積もり、除雪作業に追われる福井県大野市内=12月22日10時10分ごろ、同市城町
雪が積もった福井県福井市内。嶺北には一時大雪警報が発表された=12月22日午前6時ごろ

 福井県内は12月22日、冬型の気圧配置や寒気の影響で嶺北で降雪が強まり、福井市の積雪が30センチを超え、大野市では「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された。福井地方気象台によると、降雪のピークは過ぎたとみられるが、交通障害、電線や樹木への着雪、雪崩に注意を呼びかけている。

 発達した雪雲が帯のように連なる「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」が能登半島付近から南下し、気象台は一時、嶺北全域に大雪警報を出した。大野市友江で同日午前6時までの6時間に降雪36センチを観測し、2021年1月以来となる同気象情報が発表された。福井市では同日午前7時までの12時間降雪量が25センチとなり、同市の12月の最大を更新した。

 同日午後9時現在の積雪は福井市33センチ、大野市57センチ、同市九頭竜77センチ、越前市武生11センチ、南越前町今庄10センチ、敦賀市1センチ。小浜市は積雪が観測されていない。23日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で、奥越35センチ、嶺北は平地20センチ、山地30センチ、嶺南東部は平地15センチ、山地30センチ、嶺南西部は平地5センチ、山地10センチ。

 福井県などによると、あわら市の60代男性が除雪機に右足を挟まれ骨折した。福井市では70代男性が除雪中に転倒し首に軽いけがを負った。

 集中除雪のため、中部縦貫自動車道勝山インターチェンジ(IC)―九頭竜IC間が午前7時半から、大野市の国道158号の一部区間が同11時から通行止めとなり、ともに午後3時までに解除された。JR越美北線は上下計10本が運休し、約200人に影響した。福井、坂井両市で計約710戸が一時停電した。

 福井地方気象台によると22日午後2時ごろ、坂井市三国町で突風が発生し農業施設に被害が出た。23日に気象庁機動調査班として職員を現地に派遣し詳しく調べる。

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