「絶対危ないよ」と1時間説得 コンビニ店長が82歳を詐欺から救う 20万円分電子マネー買うのを阻止

感謝状を受け取る山口さん(京都府木津川市・木津署)

 京都府警木津署は高齢者を狙った詐欺の被害を未然に防いだとして、京都府精華町光台のセブン―イレブン精華町光台店の店長山口利恵さん(57)に感謝状を贈った。

 山口さんは11月9日、来店した女性(82)が20万円分の電子マネーを購入しようとしたのを不審に思った。女性が娘からLINEで頼まれたと説明したため、「絶対危ないよ」「娘さんに電話した方がいい」と約1時間説得した。その後、女性に娘から電話があり、なりすましに気づいた。LINEのアカウントが何者かに乗っ取られていたという。

 山口さんは同署で深石宗良署長から感謝状を受け取り、「店に来てくれた人に嫌な思いはさせたくなかった。どんな人にも親切でありたい」と話した。

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