アーサー・ルクレールがフェラーリのドライバー育成プログラムから離脱。フェラーリのサポートは継続へ

 フェラーリのドライバー育成プログラム、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)が、2024年にはアーサー・ルクレールがメンバーから外れると発表した。また、FDAの責任者がマルコ・マタッサからジョック・クレアに変更になる。

 スクーデリア・フェラーリのドライバー、シャルルの弟であるアーサー・ルクレールは、2020年にFDAに加入、この年はプレマとともにフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権でランキング2位を獲得した。2021年にはFIA F3に昇格し、プレマで2シーズンにわたり参戦するなかで、3勝を挙げ、2022年のランキングは6位。2023年にはダムスからFIA F2に参戦、表彰台1回でランキング15位という結果だった。

2023年FIA F2第3戦メルボルン アーサー・ルクレール(ダムス)

 12月21日、FDAは、アーサー・ルクレールがFDAから離脱することを明らかにするとともに、彼は今後もフェラーリのサポートを受けると述べた。

「アーサー・ルクレールがFDAを離れるにあたり、彼に感謝したいと思います。今後もアーサーはフェラーリファミリーの一員です。彼の次の旅路を楽しみにしています」とFDAはコメントした。

 FDAは、同時に、メンバーのジェームズ・ウォートンの離脱も発表した。ウォートンは、2020年のFDAスカウティング・ワールドファイナルの勝者で、2023年にはF4 UAEでタイトル獲得、イタリアF4ではランキング4位を獲得した。

 一方、FDAを2018年から率いてきたマルコ・マタッサが責任者のポジションから離れ、後任をジョック・クレアが務めることになった。クレアは2015年にフェラーリに加入して以来、ドライバーコーチの役割を担ってきた。1989年にベネトンでF1キャリアをスタート、ウイリアムズではジャック・ビルヌーブ、BARでは佐藤琢磨、ブラウンGPではルーベンス・バリチェロのレースエンジニアを務めた。メルセデス時代でミハエル・シューマッハーとルイス・ハミルトンのパフォーマンスエンジニアを務めた後、クレアはフェラーリに移籍した。

フェラーリのドライバーコーチを務めてきたジョック・クレア

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