HRCとトライアルライダーのトニー・ボウが2027年まで契約延長に合意「さらに記録を伸ばす」と意欲

 12月21日、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)はFIMトライアル選手権 TrialGPクラスにレプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)より参戦しているトニー・ボウと2027年までの契約延長に合意したことを発表した。

 トニー・ボウは2003年よりトライアル世界選手権に参戦。2007年にはレプソル・モンテッサ・エイチアールシー(Repsol Montesa HRC)に移籍し、HRCのワークスマシン『Montesa COTA 4RT』で初のチャンピオンを獲得した。それ以降、2023年までに17年連続17回のチャンピオンに輝いている。

 また、人工セクションを走破する屋内競技であるX トライアル世界選手権でも、2007年から17年連続でチャンピオンを獲得しており、合わせて34連覇の偉業を更新中。トニー・ボウは、これまでに通算221回の優勝と291回の表彰台獲得を誇っており、2024年シーズン以降も、この前人未到の記録を更新し続けることに意欲を燃やしている。

トニー・ボウ(レプソル・ホンダ・チーム)/2023 Xトライアル最終戦フランス
トニー・ボウ(レプソル・ホンダ・チーム)/2023 Xトライアル最終戦フランス

■トニー・ボウ
「自分を信頼して、あと4年間一緒に戦うと決めたチームにとても感謝している。私はこれまで『自分のキャリアをRepsol Honda Teamで終えたい』と言い続けてきた。その気持ちはいまも変わっていない。家族だと思っているチームであり、またすべてのタイトルを共に獲得したチームであるので、これからも一緒にいられることをうれしく思っている」

「これからも常に100%の力を発揮し、さらに記録を伸ばしていきたい。これまで、自分が見ていた“夢”以上の結果を残してきたので、残るキャリアにおいても最低限の成果を得るために戦いたい」

■渡辺康治/ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長
「世界選手権で34連覇の偉業を達成したトニー・ボウ選手が、2027年までRepsol Honda Teamで戦ってくれることを、大変うれしく思っています。世界選手権においてはチャンピオン獲得するだけでも簡単ではないはずですが、長年にわたり連覇し続けられるのは、タイトルへの強い執着心があるからこそ、心技体(精神面、技術面、体力面)を、高いレベルで維持し続けられるのだと思います。これからもHRCは、トニー・ボウ選手がチャンピオンを取り続けられるように、マシン、チーム運営などのあらゆる面でサポートしていきます」

トニー・ボウとモンテッサCOTA 4RT

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