この冬一番の寒気の影響で、関西一円は22日朝、厳しい寒さに見舞われ、兵庫県内では多くの観測地点で気温が氷点下となり、今季最低を更新した。姫路市の播但連絡道路では、車両火災の消火作業による放水で路面が凍り、一時通行止めとなった。鉄道は同日午前8時現在、おおむね通常に運行している。
気象庁によると、22日朝の最低気温は、県内20カ所の観測地点のうち神戸と淡路を除く15カ所で氷点下となった。最も低かった三田はマイナス6.2度、上郡が同5.3度、丹波市の柏原が同3.9度など、県内17カ所で今季最低となった。
神戸地方気象台によると、冬型の気圧配置が23日昼前にかけて続く見通し。22日午前6時からの12時間で、北部の多い所では30センチの降雪を見込むといい「雪雲が予想以上に発達した場合は、警報級の大雪となる恐れがある」と警戒を呼びかけている。
県警高速隊によると、同日午前2時45分ごろ、姫路市豊富町御蔭の播但道で、大型トレーラーのエンジン付近から出火。可燃物のアスファルト原料を積んでいたが、運転席部分だけを焼いて約50分後に鎮火した。
ただ、強い冷え込みで放水が凍り、午前3時半ごろから約3時間20分、下りの花田ランプ-豊富ランプ間4.4キロが通行止めとなった。姫路では午前4時25分に氷点下2.5度を観測していた。
JR西日本によると、但馬北部では積雪があるものの、山陰本線や播但線は通常運行している。ただ、「今後の気象状況によっては運転を取りやめることもある」という。