埼玉で「溶連菌」初の流行警報…発熱や喉の痛み まれに重症化、全身に赤み広がって腎炎の原因にも 対策は

溶連菌で初の流行警報を発出 県、予防呼びかけ

 埼玉県は20日、「溶連菌」による咽頭炎として知られるA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の感染が増加しているとして、流行警報を発出した。11~17日の1定点医療機関当たりの報告数は警報基準値の8人を上回る8.04人。警報の発令は統計のある1999年以来初めて。

 溶連菌による咽頭炎は子どもに多くみられ、2~5日の潜伏期間があり発熱や喉の痛みなどの症状がある。1週間以内に軽快するが、まれに重症化し、全身に赤みが広がる「しょう紅熱」への移行や、リウマチ熱や腎炎の原因となる場合がある。

 県感染症対策課は予防のため、外出後の手洗いや消毒、せきエチケットなどを呼びかけている。

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