MLB選手会がルール変更に反発 「早急な追加変更は不必要である」

日本時間12月22日、競技委員会によって2024年シーズンからのルール変更が決定されたことを受け、MLB選手会の専務理事を務めるトニー・クラークが声明を発表した。競技委員会はオーナー6名、選手4名、審判員1名の合計11名で構成されるが、クラークによると、選手会の代表として競技委員会に参加している4名は2024年シーズンからのルール変更に反対票を投じたという。しかし、選手4名が反対しても多数決で可決される仕組みのため、選手たちの意見が反映される結果になったとは言い難い状況となっている。

競技委員会をオーナー6名、選手4名、審判員1名で構成することは、現行の労使協定のなかで定められている。しかし、オーナー6名が賛成してしまえば過半数となるため、選手たちの意見が通る環境になっていないのが実情だ。専務理事のクラークはそうした状況も踏まえ、2024年シーズンからのルール変更への不満を吐露している。

クラークは発表した声明のなかで「選手たちが競技委員会の話し合いのなかで明らかにしたように、選手たちは2023年の基本的なルールの大幅な変更に続いて早急に追加の変更を行うことは不必要であり、ファン、選手、そしてフィールド上で行われる競争にとって、意味のある利益をもたらさないと強く感じている」と述べた。ルールを大幅に変更したばかりなのに、わずか1年で追加の変更を加える必要はないという主張だ。

クラークはさらに「2024年シーズンは、追加の情報収集をして、回復のための時間が減っていることが健康、安全、故障といった部分にどんな影響を与えているかを十分に検証するために使用されるべきだ。われわれ選手会はそこに焦点を当てている」と述べた。ピッチクロック導入などの大幅なルール変更が行われた2023年シーズンの検証が十分に行われていないにもかかわらず、追加で新しいルールを導入する必要はないと考えているようだ。

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