古里の魅力を歌に 諫早・本野小児童が歌詞作りに挑戦! 来年夏までに完成目指す 長崎

自分で考えた歌詞をメロディーにのせて歌う児童と、楽しそうに聞き入る玉城さん(左)=諫早市、明教寺

 豊かな自然、受け継がれる伝統、人の温かみ-。長崎県諫早市立本野小の子どもたちが、少子高齢化やダム建設などでまちの姿が変わろうとも、地域に根差した古里の魅力を歌で残そうと歌詞作りに取り組んでいる。来年夏までの完成を目指す。
 同校そばの明教寺の片山量海住職が企画し、同校PTAが協力。同寺で長年コンサートを開いてきたシンガー・ソングライターの玉城ちはるさんが作曲を担当する。
 今月10日の1回目の活動では、ふるさと魅力発見プロジェクトとして玉城さんが講師を務め、児童ら16人が参加。本野の良いところや各自の思い出、日常生活で心動かされたことなどを紙に書き出し、事前に玉城さんがつくったメロディーに言葉をのせていった。
 玉城さんは「具体的な情景を盛り込むとより深みが出る」とアドバイス。「次の活動日までに、両親や祖父母、近所の人などに昔の思い出や歌に入れたい言葉などを聞いておいて」と宿題を出した。
 4年の石橋美和さん(9)は「みんなで歌詞を考えるのが楽しかった。本野で歌い続けられる歌ができたらうれしい」と笑顔で話した。
 歌詞完成後、子どもたちはレコーディングに参加する予定。片山住職は「ドローンなどで撮影した地域の映像も組み合わせて本野のプロモーションビデオを制作し、地域の魅力が伝わるような作品に仕上げたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社