ヤンキースが山本獲得へ「18」準備 松井秀喜さんもメッセージ贈る

今オフの最優先ターゲットである山本由伸を獲得するために、ヤンキースが全力を注いでいる。アーロン・ブーン監督は「彼との交渉のなかで、様々なライバル関係について話をした。ポストシーズンやレッドソックスとのレギュラーシーズンの重要な試合などでスタジアムがどんな雰囲気になるかについても話したよ」とコメント。「我々は来季の開幕をヒューストンで迎える。それについても話をした。そういった様々な競争について、彼は少し興味を持っているようだった」と指揮官はアピール成功の手応えを感じているようだ。

ヤンキースは日本時間12月12日にハリウッド・ヒルズの豪邸で山本(と代理人のジョエル・ウルフ氏)との面会を実施した。そこにはブーン監督のほか、ハル・スタインブレナー・オーナー、ランディ・レバイン球団社長、ブライアン・キャッシュマンGM、マット・ブレイク投手コーチも出席。ブーン監督は山本について「彼は特別な男だ。ある種の存在感があったし、自身に満ち溢れつつも謙虚だった。本当の意味で彼を知ることができてよかったよ。彼と話をするのは楽しかった」と語った。

ブーン監督によると、キャッシュマンGM付きの特別アドバイザーを務めている松井秀喜さんは、面会の場には同席していなかったものの、ヤンキースへの勧誘に一役買ったようだ。山本へビデオメッセージを贈り、さらにはサイン入りのユニフォームもプレゼントしたという。2009年のワールドシリーズでMVPに輝くなど、ヤンキースの主力選手として活躍した大先輩からのラブコールは山本の心に響いたに違いない。

また、ヤンキースは山本に背番号「18」を用意し、そのユニフォームもプレゼントしたようだ。「あのユニフォームは彼にあげたんだ。彼が持っていたいなら、あれは彼のものだよ」とブーン監督。山本との面会からは「偉大な選手になりたい」という意気込みが伝わってきたという。「ピッチングへの考え方などについて、ゲリット・コールと似ている部分がある。性格も人間性も違うけれど、成功に対する執着心という部分では共通していると思うし、それが伝わってきた」と話した。

パドレスとのトレードでフアン・ソトを獲得し、打線で孤立していたアーロン・ジャッジを支える体制を整えたヤンキース。山本を獲得できれば、投手陣で孤軍奮闘していたコールを支える体制も整い、今オフの補強は「大成功」と言えるだろう。ヤンキースを本命に挙げる声も多いが、果たして山本争奪戦を制することはできるのだろうか。

The post ヤンキースが山本獲得へ「18」準備 松井秀喜さんもメッセージ贈る first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.