応援される力士に 「まずは勝ち越し」 地域への感謝、今後の抱負語る 十両に昇進・欧勝海が会見 大相撲

母校・海洋高で記者会見に臨む欧勝海。左は師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)

大相撲で来場所(来年1月14日初日)の十両昇進を決めた欧勝海(22、鳴戸、石川県津幡町出身)は20日、母校の県立海洋高を訪れ、化粧まわし贈呈式と記者会見に臨んだ。会見では冒頭、「まずは勝ち越しを目指し、頑張っていく。今後は新潟県からも石川県からも応援されるような力士になっていきたい」と決意を述べ、質疑応答に入った。報道各社との一問一答は次の通り。

―化粧まわし贈呈について、所感は。

海洋高校を背負うことになる。正々堂々勝負して勝っていけるように、頑張っていきたい。

―海洋高での思い出、学んだことは。

相撲に熱中することができて、24時間相撲のことを考えるような生活を送らせていただいた。高校のときに身に付けた相撲のスキルや頂いた助言を、今も自分の中で思い出しながらやっている。

―能生という地域はどんな存在か。

相撲に集中できる環境。田海(哲也、海洋高相撲部総監督)先生はじめ先生方の指導、地域の方々からの応援があって、今があると思う。

―「まずは勝ち越し」とのことだが、どんな相撲を取って、皆さんに喜んでもらいたいか。

真っ向勝負で挑んでいきたい。

―今後の目標は。

まずは幕内に上がって、(同郷、高校先輩の)大の里関(23、二所ノ関)と対戦したい。

―海洋高校出身力士の活躍、存在をどう感じているか。

いい刺激をもらいながらやっている。

―(出身地の)石川県津幡町からも、(欧勝海を)応援する人はたくさんいると思う。地元へのメッセージを。

まずは勝って、いい報告ができるように頑張っていこうと思う。

鳴戸親方(元大関琴欧洲) (欧勝海は)相撲に対して非常に真面目。けがをして、そこから学んでいる。今後に楽しみしかない。

【プロフィル】本名・深沢成矢、石川県津幡町出身。津幡相撲教室の先輩、中村泰輝(現・大の里)の後を追って津幡南中から海洋高へ進み、3年時に全国高校十和田大会団体戦で2位に入るなど活躍。高校卒業後の令和2年3月、鳴戸部屋に入門し、同3年11月場所には幕下西7枚目まで上がったが、右足や左肩の大けがで5場所連続休場(全休、途中休場含む)を余儀なくされ、一時は序二段西6枚目まで番付を下げた。そこから9場所連続で勝ち越し、十両昇進を決めた。先場所は自己最高位の幕下西2枚目で4勝3敗。182・8センチ、135・4キロ。得意は左四つ・寄り。

記者会見後の化粧まわし贈呈式で、在校生徒から激励を受ける欧勝海(左)
化粧まわし贈呈式に先立ち市役所を訪れ、米田徹市長(中央)を表敬訪問した
市長表敬の際、市職員から歓迎を受ける欧勝海と鳴門親方(左)

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