猫好きがしがちな『猫吸い』…やる際に注意したいこと3選 猫にはちょっとストレスかも?

1.感染症に注意する

猫吸いは感染症をもらうリスクがあります。

たとえば「回虫症」や「トキソプラズマ症」です。これらは猫の糞にある虫の卵を口から摂取することで人に感染する病気で、咳や発熱、体のだるさなどの症状があらわれます。

一見、猫の糞を口に含むことはなさそうに感じますが、猫は肛門を舐めたあとに毛繕いをすることがあり、そのときに毛にお尻の汚れをつけてしまいます。それを知らずに飼い主さんが猫吸いをすると、口から虫の卵を吸い込んでしまうのです。

また、皮膚真菌症や疥癬(かいせん)などの皮膚病にかかっている猫の場合は、肌に密着しただけで人に感染することがあります。愛猫の皮膚に異常が見られる場合は、猫吸いをあきらめ、まずは動物病院で診察を受けましょう。

2.タイミングに注意する

猫吸いはタイミングが重要です。かまってほしくないときに無理やりすると、猫に強いストレスを与えてしまいます。

また猫は基本的に人に顔を近づけられるのを嫌がります。顔を近づけすぎたことにより顔に猫パンチをもらうこともあるかもしれません。

猫吸いのベストなタイミングは、触ったり顔を近づけても猫が嫌がらないときです。しっぽをブンブン振っていたり逃げる素振りをする場合は、猫吸いはあきらめましょう。

3.過度なスキンシップはNG

猫が嫌がっているにも関わらず、無理に抱きあげて猫吸いをしようとするのはNGです。猫に強いストレスがかかるのはもちろんですが、抵抗しようとした猫に噛まれたり引っかかれたりして飼い主さんがケガをする恐れがあります。

噛まれたり引っかかれたりすると、猫の口内や爪にある細菌が体内に入り「パスツレラ症」や「猫ひっかき病」などに感染する可能性があります。

これらの病気は、傷口の激痛や発熱などの症状が見られるのが一般的ですが、高齢者や子供、体力が落ちている人などは重症化しやすいため特に注意が必要です。

まとめ

猫吸いをするときに注意するべきことを3つご紹介しました。人も猫も健康であり、猫にストレスがかからない程度であれば、猫吸いをするのは問題ありません。ただし、病気の猫や嫌がる猫に無理やりするのは絶対にやめてください。

また、過度なスキンシップにより、飼い主さんがケガをしたり感染症にかかるリスクがあることも知っておきましょう。愛猫の気持ちを優先してスキンシップを楽しんでくださいね。

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