アバルト、カブリオレをMTで操る限定車『F595C』導入。Beats製オーディオも特別装備

 スポーツ性と快適性のバランスに優れた1台として、ABARTH(アバルト)の主軸スポーツモデルである『595』の後を継いで登場した『F595』に、オープントップのカブリオレ・ボディにマニュアルトランスミッションを組み合わせた限定モデル『F595C』が登場。左右ハンドル仕様の各80台が用意され、12月21日より発売開始となっている。

 フィアットの国民車である『500(チンクエチェント)』をベースとし、名チューナーのアバルトにより“サソリの毒”が注入された『595』シリーズは、コンパクトなボディに強力なターボエンジンを搭載し、クラスの枠を超えた高いダイナミクス性能を誇るモデルとして世界中のファンから支持を集めてきた。

 日本市場では2020年5月より限定車として展開された『595 Pista(ピスタ)』の精神を受け継ぐ現行の『F595』は、各部の仕様を最適化することによりロングツーリングでの快適性とワインディングロードでの俊敏性といった、相反する要件を高次元で満たすバランスの取れたサスペンションやパワートレインと、シリーズきっての個性的なエクステリアを特徴とする。

 また、専用にアレンジされた高性能エキゾーストシステム“レコードモンツァ”は、ハの字に配されたツインデュアル式エキゾーストエンドが精悍なリヤビューを演出するなど、エクステリアを華やかに彩る独自のレイアウトを採用している。

 そんな同車に設定された今回の限定車は、ネーミングルールとなる末尾の“C”が示すとおり、ブラックの電動開閉式ソフトトップを搭載したカブリオレとなり、通常は『695』シリーズのみに搭載しているBeats製のプレミアムサウンドシステムが特別装備として奢られる。

 ソフトトップを開けるとエンジンサウンドをダイレクトに聞きながらドライブを楽しむことができ、ソフトトップを閉めるとBeatsオーディオから流れるプレミアムなサウンドを存分に楽しめるモデルとなっている。

ボディカラーは通常ラインアップで人気のGrigio Record(グレー)とRosso Passione(レッド)の2色が設定される

■販売数は限定160台

 その心臓部には最高出力165PS、最大トルク210Nmを発生する1.4リッター直列4気筒DOHCインタークーラーターボを搭載し、これはイタリアとドイツのフォーミュラ4向けにアバルトが供給するベースユニットと同機種となる。さらに5速マニュアル・トランスミッションはワイドなギヤレシオにより発進のしやすさや俊敏な加速性を備える一方、クルージング性能にも配慮した設定とされた。

 運動性能面では標準コイルスプリングにKONI製FSDショックアブソーバーを組み合わせたサスペンションを採用。デイリーユースでも扱いやすい乗り心地を確保しながら、持ち前の俊敏性の高いハンドリング性能を発揮し、フロントドリルドベンチレーテッドディスクならびにフロントハイパフォーマンスブレーキパッドが、スポーツドライビング時のハードなブレーキングにも耐えうる優れた放熱性と制動力を兼ね備える。

 ボディカラーは通常ラインアップで人気のGrigio Record(グレー)とRosso Passione(レッド)の2色が設定され、右ハンドルおよび左ハンドルの設定で各40台ずつ合計160台の限定となり、価格は475万円(税込)となっている。

アバルト公式サイト:https://www.abarth.jp/limited/f595c/

通常は『695』シリーズのみに搭載しているBeats製のプレミアムサウンドシステムを特別装備に

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