マカッチェンとともに勝利を目指すパイレーツ チーム再建は終了か

パイレーツは2013年に21年ぶりのポストシーズン進出を果たし、2015年まで3年連続でポストシーズンに出場したが、そのときに主力選手としてチームを牽引していたのがアンドリュー・マカッチェンだ。そのマカッチェンが6年ぶりに戻ってきた今季、パイレーツは直近5シーズンで最多となる76勝を記録。若手も着実に成長を遂げており、チーム再建は終わりに近づいている。そんななか、パイレーツと再契約を結んだマカッチェンは2015年以来となるポストシーズン進出への強い意欲を示している。

マカッチェンは今季、古巣パイレーツと1年契約を結んだ際に「引退ツアーのために戻ってきたわけではない」と明言していた。その言葉通り、今季は112試合に出場してキャリア通算を上回る出塁率.378をマーク。まだまだ主力打者として十分にやれることを証明した。今オフはパイレーツと1年500万ドルで再契約。「少なくともあと2年はプレーできると思っている。来季が終わってもう無理だと思ったら引退するつもりだけれど、それはまだわからない。プレッシャーをかけずに楽しみたい。楽しくプレーしているときのほうがいい成績を残せているからね」とマカッチェンは言う。

今オフのパイレーツは先発ローテーションにマルコ・ゴンザレスとマーティン・ペレスという実績十分の2人の左腕を加え、打線にはラウディ・テレズとエドワード・オリバレスを獲得した。ミッチ・ケラーがエースへと成長し、球界を代表するクローザーの1人であるデービッド・ベッドナーもいる。コリン・ホルダーマンとカルメン・マジンスキーも頼れるセットアッパーとなりつつあり、勝利を目指すための体制が徐々に整い始めているのだ。

そうした状況を踏まえ、マカッチェンは「パイレーツはここ数年、育成と再建を進めてきた。でも、今はもう、それを終えて勝利を目指すときだと思う。まだやるべきことはある。勝てるチームになるためにはまだやるべきことが残っている。でも、育成と再建に費やす期間は終わったと思う」とコメント。決してレベルが高いとは言えないナ・リーグ中地区において、上位進出を目指せる体制が整ってきたことに手応えを感じているようだ。

「ここが自分の終着駅だと思っている。どこへも行きたくない」とパイレーツでキャリアを終えるつもりであることを明言したマカッチェン。パイレーツはマカッチェンの現役期間中にポストシーズン返り咲きを成し遂げることができるだろうか。

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