民家が全焼、周辺の8棟延焼 「ホースで水かけたが追いつかない」近くには小学校

燃える民家(大津市膳所1丁目)

 22日午前10時半ごろ、大津市膳所1丁目の会社員の女性(42)方から出火。木造2階建てが全焼し、周辺の民家8棟に延焼して約8時間後に消した。初期消火にあたっていた近所の40代男性が軽いやけどを負った。

 大津署によると、女性は二人暮らしでともに外出中だったという。

 出火当時、同市南部には強風注意報が出ていた。近所の40代女性は「風が強くて燃え広がるのが心配」、別の女性(64)は「出かけようとしたら火が出ていて、夫がホースを出して水をかけ始めたが追いつかなかった」と話した。

 現場は膳所小の北側で、JR膳所駅から南東約800メートルの住宅街。同小ではこの日終業式が行われていた。同小によると、火災の発生を受け、全校児童がグラウンドに避難し、教員らが付き添って集団下校した。

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