木原防衛相、玉城デニー知事との面会は「日程を踏まえ調整したい」 辺野古代執行訴訟の沖縄県敗訴はコメントせず

 【東京】木原稔防衛相は22日午前の記者会見で、沖縄県の玉城デニー知事と面会する意向の有無を問われ、「日程を踏まえて調整したい」と述べた。

 名護市辺野古の新基地建設を巡る大浦湾側の埋め立て変更承認申請の代執行訴訟で、福岡高裁那覇支部は20日の判決で知事に承認を命じ、県側が敗訴した。

 木原氏は、知事と国土交通相との訴訟であることなどを踏まえ「コメントすべき立場にない」と主張。「今後もさまざまな機会を通じて丁寧に説明する」と強調し、「辺野古移設が唯一の解決策」との方針も改めて示した。

 知事との対話については「沖縄本島を訪問して知事や地元の皆さまと意見交換することは大変重要だが、現時点で決まったものはない」と説明。

 「自らの目で現場を確認できる貴重な機会になることから、今後、相手先の都合や日程を踏まえながら調整したい」と話した。

 大浦湾側の工事に関しては「具体的時期は準備状況や気象、海象などを踏まえる必要があり、現時点で決まっていない」とした。

 複数の関係者によると、防衛省は来年1月中旬に着手する方向で調整している。

記者会見で、辺野古の新基地建設などに関して見解を述べる木原稔防衛相=22日午前、防衛省

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