きょう冬至、ゆず湯で心身ほっと 南陽・赤湯の旅館

本格的な冬が到来し、宿泊客などが楽しんだゆず湯=南陽市赤湯「上杉の御湯 御殿守」

 22日は冬至。二十四節気の一つで、昼の時間が一年で一番短くなる。県内は21日、気圧の谷や低気圧の影響で雨や雪が降った所が多かった。山形地方気象台によると気温も低く、最低気温は各地で氷点下となるなど、全域で冷え込んだ。

 南陽市赤湯の老舗旅館「上杉の御湯 御殿守」(石岡かほる社長)では、露天風呂にたくさんのユズを浮かべ、宿泊客を迎えた。冬至にゆず湯に入る風習は江戸時代に始まったとされる。強い香りが邪気を払い、血行を良くして、風邪をひきにくくすると考えられていた。

 爽やかな香りが漂うゆず湯で体を温めていた川西町から訪れた男性(68)は「いい香り。これで風邪もひかないかな」と笑顔で話していた。同旅館のゆず湯は24日まで続けられる。

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